好きなことだけして生きてみることにした 第7回

さて、起業家セミナー編に入る前に、「好きなことだけして生きてみる」と決めただけで、大きく変わったことを話しておこうと思う。

憤りを感じることが少なくなった

まず、これが一番大きい。今まで、主に会社の体制や環境、上司や嫌いな人、などにイライラさせられることが多かったのだが、自分はこれから「好きなことだけして生きていく」んだ、もう「この会社で働くことも数ヶ月なんだ」と認識した途端に、憤りを感じることがなくなったのだ。心境的に「会社」というしがらみから解き放たれてスッキリしたのと同時に、「会社の人たち」に対して関心がかなりなくなってしまった。

親しい同僚とかとは、今まで通り親しく関わりあえるのだが、それ以外の人たちについてはどんな上層の役職者だろうが、自分にとって「どうでもいい人」に軒並み成り下がった。
まだ、「好きなことだけして生きてみる」という決定をしていなかった数ヶ月前は、上司の無能さにキリキリして、なんでこんな奴が会社の幹部候補なんだろう…とか思ってイライラしていたのだが、今となっては、「まぁ、そういう人も必要悪ってやつじゃない」って感じで、もう他人事である(笑)。

さらに、会社の仕事に対しても「言われた事はやります」タイプに変わった。今までは自ら挑戦的な事を提案したりして、自分を追い込みつつ開発とかしていたけど、「好きなことだけして生きてみる」と決めてからは自分の糧にならなければ挑戦的なことはしなくなった。さっさと無難に要件だけ片付けて、余った時間は自分がこれからやっていくであろう「好きなこと」の学習や研究に割くようになった。なので、ステークホルダーの要求に対して開発側として「こうした方がいい」とか「そんな要件は受け入れられない」とかいう無駄な衝突(本来は無駄ではないんだが…)が劇的に減った。最近の私はかなりイエスマンな技術者になっているのかもしれない(笑)

このある意味達観した境地が、私としても新鮮であり、「人間って考え方ひとつでここまで変わることができるものなんだ…」と云うのが実感できた次第。もし、会社の人間関係とかに悩んでいたら、一度「もう会社は辞める!」と決めてしまうと、とてつもなく楽になれるかも知れない。ただ、本気で辞める決心をしないと、そこまでの境地には達しないのだが…。

同僚との飲み会がつまらなくなった

親しい同僚と飲みに行った時に、飲み会の会話のテンションに冷めてしまうことが多くなった。つまらないので、つい酒ばっか飲んで飲み過ぎることも増えた。
──というのも、だいたい同僚との飲み会の話題は会社の話だからだ。会社の体制や仕事への不満だったり、特定の人物への悪口だったり、愚痴だったり…およそ会社に対して興味を失ってしまった私にとっては「すごくどうでもいいこと」なのだ。せっかく飲み会に来てお酒も入って気分が乗って来ているのだから、もっと建設的で将来性のある話をしたい!…と思いながら飲むことが多くなった。
すごく親しい同僚には、すでに私が会社辞めて起業しようとしていることを話していたので、その人たちと飲むのはすごく楽しい。起業後の展望とかを忌憚なく話せるからだ。

そのせいもあってか、会社の同僚と飲みに行くことはかなり減った。逆に、起業セミナーで出会った人たちと飲む機会がかなり増えている。そして、その方たち飲む時はすごく楽しいのだ。

時折、不安に襲われる

「好きなことだけして生きる」と思い立ち、「会社を辞め」て、「起業する!」と決心してから、時折とてつもない不安感に襲われることが多くなった。本当にそんな生き方ができるのか、家族につらい思いをさせることにはならないのか、私の考えている事業なんて成功するのか…などなど、不安の要素は尽きない。特に、朝、天気が悪いと、テンションも下がって、そう思うことが多い傾向だ。
これは、おそらく今後ずっとついて回ることになる感覚だろうと思う。この不安に負けるようでは起業も、そして好きなことだけして生きることもできないのだろう。

私には、不安になった時に必ず読み返す本(漫画)がいくつかあって、最近は不安になったらその中のフレーズを思い出すようにしている。

それは──

確かに「井の中の蛙大海を知らず」そういう言葉があります。
確かに蛙は大海を知らなかったかも知れない…
だが、通用しなかったとは言ってない!!
大海を知らなかった蛙の中にも十分に大海に通用したやつはいたはずだ!
それがそんな言葉のトリックにひっかかって どれだけの才能が潰されてきたことか!!
歴史の白いページを俺たちが切り開いて来ているのだ!!
先人の腰の抜けた言動に惑わされるな!!!
逆境ナイン(著・島本和彦)

──という至言です(笑)

つまり、何でもやってみなければわからない──ということ。不安に負けてやる前から撤退しては、そもそも結果すらわからず、何も得られない。やってみて駄目だったら、その時軌道修正すればいいのだ。

今回はちょっと余談になったしまったが、閑話休題、次回からは起業セミナー編だ。

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