2014年(8月時点)のCMSの利用状況をまとめてみた

今現在のCMSの世界的なトレンドってどうなっているのだろうか?──と気になったので、ちょっと調べてみた次第。
まず、あまりアテには出来ないんだけど、Googleトレンドにおける最近のCMS系の検索キーワードの人気順の一覧を出してみた。なぜ、アテにできないかと言うと、このキーワードの人気度っていうのはユーザーがGoogleで検索した際のキーワードの蓄積データから算出されているので、検索されていないからといってそのCMSが人気がないという事には繋がらないんだよね。WordPressとかは今年に入ってからバージョンアップが多く、現に7月にもマイナーバージョン(3.9.1)へのアップデートとかがあったんで、おのずとキーワードの人気度は高まってしまったんだろうな…と。
ま、とはいえ、下記の人気度にてWordPressとその他のCMSについて大きな差が出ているのは見過ごせない事実でもあり、それだけWordPressに対しての世の中の関心が高いということだけは確かなわけだ。

Googleトレンド 2014年7月度 調べ

キーワードの人気度

順位 CMS名 全ての地域 日本のみ
1 WordPress 100pt 52pt
2 Joomla! 11pt 1pt
3 Drupal 5pt 2pt
4 Movable Type 0pt 2pt
5 XOOPS 0pt 1pt

で、世の中のユーザーのCMSに対しての関心がWordPressに集中しているみたい…ということを念頭におきながら、次の統計情報を見てみると、CMSの利用状況が結構端的に見えてくるのではないだろうか。

W3Techsまとめ

2014/8/21現在のCMS世界シェア

トラフィック量トップ100万サイト中、62.3%がCMSを利用していない。つまりCMSを利用しているサイトは全統計サイトの37.7%ということだ。

順位 CMS名 CMSシェア 全サイトでの割合1 備考
1 WordPress 60.6% 22.9% オープンソースCMS
2 Joomla! 8.0% 3.0% オープンソースCMS
3 Drupal 5.2% 2.0% オープンソースCMS
4 Blogger 2.9% 1.1% Google社が提供しているブログサービス。Googleアカウントさえあれば無料でブログが作成できる
5 Magento 2.7% 1.0% オープンソースのEC専用パブリッシングツール
6 TYPO3 1.6% 0.6% オープンソースCMS
7 PrestaShop 1.2% 0.5% 多言語対応EコマースCMS
8 vBulletin 1.2% 0.4% フォーラム(BBS)作成ツール
9 Bitrix 1.2% 0.4% 有償のCMSパッケージ
10 DataLife Engine 1.2% 0.4% 有償のCMSパッケージ

参考までに

順位 CMS名 CMSシェア 全サイトでの割合1 備考
25 Tumblr 0.3% 0.1% 無料のブログサービス
36 Concrete5 0.2% 0.1% オープンソースCMS
41 Movable Type 0.2% 0.1% 有償のCMSパッケージ
40 ezPublish 0.2% 0.1% オープンソースCMS
45 XOOPS 0.1% 0.1% オープンソースCMS
51 Plone 0.1% 0.1%未満 オープンソースCMS

オレの考察

  • 世界規模でのCMSシェアはWordPressが 60.6%(2014年8/21時点)と50%を超えていて、長い間トップシェアのまま現在も一人勝ち状態である。
  • 小規模~中規模のサイトでWordPressの対抗になるのはJoomla!。こちらはコンテンツ管理がファイル構造型(コンテンツツリー型)なので、コンテンツを並列的に取り扱うようなサイトでは管理がし易い(一方、WordPressは時系列型コンテンツ管理なので、現在のブログやアクティビティなどコンテンツの鮮度を重視するようなSNSタイプのWEBサイトに向いていると云える)。Joomla!もエクステンション(WordPressでいうところのプラグイン)やテンプレートが多く、利用ユーザー数も多いためTIPSが豊富だが、WordPressと比べてしまうと見劣りはする(Joomla!はつい最近まで別のサイトで使っていたので、これについては私見が結構入った考察でもある)。言語はPHP、対応DBはMySQLとSQLServer。
  • drupalは大規模サイトやエンタープライズサイト向けのCMSで、(開発者にとって)カスタマイズが容易で自由度が高い技術者向けのCMS。コンテンツの管理手法はツリー型にも時系列型にも対応できる。モジュール(WordPressでいうところのプラグイン)は豊富だがコアを含めて日本語化が遅れている(drupalも結構前に使ったことがあるCMSだが、公式サイトとか覗いて見てもその時からあまり状況が変わらず、エンジニアライクな感じだった)。言語はPHP。コアを含めプログラミング体系が非オブジェクト指向型プログラミングが採用されている。対応DBはMySQL、PostgreSQL、SQLite、MongoDB。
  • TYPO3はオープンソースのCMS兼PHPのMVC開発フレームワークでもある。独自言語TypoScriptの導入や、MySQL、Oracle、PostgreSQLなどの複数DB対応などが特長。デフォルトでLDAP認証やワークフロー機能があり、オープンソースでありながらエンタープライズ向けの仕様である。
  • Movable Typeは有償ライセンス化したことにより、個人利用のユーザー離れが進んだが、公式サポートを受けられるために商用サイトでは利用されている(一応、個人用の無償ライセンスもあります)。しかし、かなりカスタマイズが難しく自由度は高くない。言語はPHPとPerlのハイブリッド型。対応DBはバージョン5以降はMySQLのみ、それ以前はPostgreSQLとSQLiteにも対応。オープンソース版はMT5のみで、MT6以降はライセンス形式がかわっている。
  • XOOPSは2005年に日本向けのディストリビューション「XOOPS Cube Legacy(略称XCL)」が公開されたことで爆発的に利用者を増やしたCMSだが、現在は凋落が激しい。現在はXCL2.2系のリリースが細々と続いているものの、開発もコミュニティも活性化していない。また、公式サイトでは2011年に公開されたディストリビューション「XOOPS X(ten)」の利用が推奨されている。純国産CMSとしてはプラグインもある程度豊富だが、開発を継続しているものが少なく、コアソースを含めてセキュリティ脆弱性の面に不安が残る。言語はPHP。対応DBはMySQL。
  • IE6をはじめとした古いブラウザの利用が多い日本企業では、いまだにXOOPSやMovable Type4といった古いCMSの利用を継続しているところも多いらしい。

CMSCrawlerでのCMS導入状況チェック

クロールされてインデックスされた対象サイトは約6593万サイト(65,925,566)。
うち、何らかのCMSを導入しているサイトは約1142万サイト(11,420,618で、全体の17.3%)。

順位 CMS名 サイト数 CMS導入サイトでのシェア 備考
1 WordPress 5,670,903 49.65%
2 Joomla! 1,403,561 12.29%
3 Drupal 605,897 5.3%
4 FrontPage 396,327 3.47%
5 TYPO3 385,606 3.38%
6 Magento 135,107 1.18%
7 Blogger 119,327 1.04%
8 NetObjects Fusion 86,310 0.76%
9 1&1 DIY Websitebuilder 84,458 0.74%
10 Bitrix Site Manager 83,310 0.73%

参考までに日本では

順位 CMS名 サイト数 CMS導入サイトでのシェア 備考
1 WordPress 161,453 51.61%
2 IBM WebSphere 59,734 19.09% IBMのECM(エンタープライズ・コンテンツ管理)ソフトウェア。大手企業向け商用CMS。
3 Homepage Builder 32,200 10.29% JustSystems社のホームページオーサリングツール(ソフトウェア)。CMSと呼称するのは疑問。
4 Movable Type 17,214 5.50%
5 Adobe GoLive 5,298 1.69% Adobe社のCreativeSuiteのアプリケーション(ソフトウェア)。CMSと呼称するのは疑問。
6 FrontPage 4,275 1.36%
7 XOOPS 4,153 1.32%
8 TypePad.Com 3,558 1.13%
9 Quick Homepage Maker 3,003 0.96%
10 IBM HomePage Builder 2,766 0.88%

参考までに

順位 CMS名 サイト数 CMS導入サイトでのシェア 備考
Joomla! 2,116 0.67%
Drupal 1,418 0.45%

総じて言える事は、「WordPress強ぇ~!」である。厳密にはWordPressはCMSではなくて、開発当初からずっとblog作成ツールでしかないんだけど、ここまでCMSとしてコモディティ化してしまうと、もはやその牙城は崩せないだろうなぁ~。
これからも当分は WordPress一強時代 は続くだろうから、まずWEB業界でフロントエンド開発に携わるなら、WordPressのスキルを磨いておいて損はしないだろうね。いやぁ、WordPressをしっかりやってて良かった(笑)


  1. 全統計サイト(トラフィック量トップ100万サイト)中に占める割合 

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